キャバ嬢とRADWIMPSをカラオケでリピートし続けた思い出
RADWIMPSが今よりは全くの知名度がないころ、そう、たしかあれは震災直後の2011年だったと思います。
懇意にしていたキャバ嬢とカラオケへ行く機会がありました。
酔いに任せて適当に歌い続けていた二人、何故か最後はひたすらRADWIMPSのふたりごとをリピートし続けるという酔狂なことをはじめました。
どのくらいの時間、ふたりごとを歌い続けていたのかは定かではありません。
でも、朝方まで間違いなく1時間は。
少しアニメオタクで危うい雰囲気を出している、若い女の子でしたが、とても良い子でした。
RADWIMPSのロマンチックなところが好きだと言っていたような。
そのふたりごとエンドレス祭りから1ヶ月くらいして、彼女は自ら命を絶ってしまいました。
ふたりごとの歌詞にあるように、彼女が誰かと老夫婦になって手を繋ぎながら寝るような人生は続いていませんでした。
ふたりごとの世界のように、彼女はそろそろ生まれ変わって、愛する人と再び巡り会うことはできたのでしょうか。
RADWIMPSの歌を耳にすると、必ず彼女のことを思い出してしまいます。
若くて、愛嬌があって、不器用な女性でした。
RADWIMPSの曲は、彼女のような不器用な人、自分も含めてですが、上手く世の中と折り合えない人に夢を見させてくれるのかもしれません。
時にそれは残酷ですね。