ライジングサン2019に出演するキングヌーってどうなの?
2019年のライジングサンロックフェス、出演アーティストの第一弾発表がありましたね。
「ナンバーガールが復活するんだ」とか、「シシャモ最近見ないな」とかぽつりぽつりと感想が心の中でスパークジョイした方も多いでしょう。
さて、そこに名前が連なっている「KING Gnu(キングヌー」。
ラジオでのかかり方が半端ないですね。
一時期のサチモす以上だと思います。
このキングヌー、どうなんでしょうか。
キングヌーってどんな人たち
ウィキやまとめサイトを読んでいるとエリート音楽集団というイメージですね。
音からもインテリ臭がぶんぶん香ってきます。
東京藝術大学出身で、様々なプロジェクトを立ち上げてー。という感じです。
こんな偏見を持つのは、ボーカルの声がブラー、ゴリラズの主要メンバーである、デーモンアルバーンに似ているからっていうのもあるのかもしれません。
バンド名は、動物のヌーからとっているようです。
バンド名は、由来である“Gnu=ヌー”が、春から少しずつ合流してやがて巨大な群れになる習性を持っており、自分たちも老若男女を巻き込み大きな群れになりたいという思いから名づけられた[
※ウィキペディアより引用
バンド名の由来から考えると、かなり大きなところを目指しているように感じます。
が、ちょっとそのバックグラウンドから考えると難しいのではないでしょうか。
やっぱり、僕ら小市民は、いかに音楽が優れているかということと同様に、そのアーティストにストーリーを求めるからです。
「昔は、不良でー」とか。「すごい貧乏でー」とか。
そんな話がないと大衆からの熱狂的な支持が集まらないのは、悲しい現実です。
熱くなりきれないキングヌーの音
感じなキングヌーの音楽。むちゃ格好いいですね。
はじめて聞いた時は、どこぞのイギリスのバンドの新曲だろうと思っていたので、「これが日本のバンドなのか!」と胸を衝かれるような思いをしたことを覚えています。
2019年2月に出た新曲「白日」も素晴らしい出来栄え。
ちょっと頭一つ抜けているなと言う印象です。
だがしかし。
どうしてもイメージできないんですよね。
キングヌーのライブで、自分が我を失っ踊り狂う姿、声をからしてシンガロングする姿。
そういう音楽じゃあないのかもしれませんが、キングヌーの音からは躍らせよう、歌わせようという意思は感じるのです。
だけど僕の身体は、少し熱くなる程度。
キングヌーを聴いているとイギリスのあるバンドを思い出す
話は変わりますが、昔クーラーシェイカーというバンドがありました。
イギリスで、1996年くらいに登場、一世を風靡したバンドです。
当時はoasisを中心としたブリットポップ全盛(オアシスがブリットポップがどうかは微妙ですが)、その中で真打登場という感じのバンドでした。
このバンドの主要メンバー、クリスピアンミルズは、英才教育を受けた良いところの出の秀才。
少しインド思想に被れているイケメンでした。
クーラシェイカーの音は、当時のブリットポップ勢からは頭一つ抜けていました。
自分も「このバンド、オアシスなんて目じゃないかも!」と興奮したのを覚えています。
でもでも。
クーラシェイカーはそこまでブレイクしなかったんですよね。少なくとも、オアシスのように後世でも歌われるような歌はないんですよね。
キングヌーを聴いていると、クーラシェイカーを思い出してしまいます。
クーラシェイカーの音楽、今聞いても無茶良いですけどね。
キングヌーに過剰な期待をしないように
自戒を込めて書きます。
キングヌーに対して、過剰な期待をするのはやめましょう。
ロックの救世主だとか、革命児だとか、日本の音楽シーンを背負って立つとか。
間違いなくそういう類のバンドではないのですから。
ただ、高性能のロックを楽しみましょう。
同じ言語で、こんなにも洗練されたロックを聴くことができる。
今はその幸せを享受する。それだけで良いではないですか。