オアシス史上最強の先行シングルは?
ちょっと最近オアシス熱が止まりません。
ノエルギャラガーが日本の地を踏んでいて、ツイッターのタイムラインにやたらと登場するせいでしょうか。
久々に聴くとやっぱりオアシスの楽曲は自分にとっての血液のようなもんだなって思います。
たた、オアシスももう過去のバンド、決して味わうことができないのが同時代な感じです。
新曲出るとか、アルバム新しいの出るとか、ロッキンオンの表紙だとか笑、そんなことにイチイチわくわくすることはできません。
今日は、そんなもう味わうことができない同時代生の中でも、特に楽しかった先行シングルの思い出について書いてみたいと思います。
ロール・ウィズ・イットの思い出
多分売り上げや曲の良しあしとは別に、最も盛り上がった曲が、セカンドアルバム「モーニンググローリー」の先行シングルである、ロール・ウィズ・イットででしょう。
当時ライバル関係にあったブラーが同じ日にシングルを発売、両バンド舌戦を繰り広げて、イギリス中大騒ぎの様子を、僕も日本の片隅でロッキンオンを開きながら楽しんだものです。
曲自体は、いたって普通。今となっては、ほとんど聞くことがありません。
ドゥー・ユー・ノウ・ホワット・アイ・ミーンの思い出
セカンドアルバム「モーニングローリー」で大大大ブレイクをしたoasis。
次はどんなアルバムになるんだろうと、アンチも含めて世界中のロックファンが注目していました。
セカンドアルバムの再現を期待する人たち、ビートルズのような進化を期待する人たちと、求められるハードルは高すぎて、正直飛び越えることはできないだろうなと思っていたところで発表された先行シングル。
「お、おう」
聴いた瞬間、多くの人たちが思ったことでしょう。
抑制のきいたメロディーで、いつものリアム節が繰り広げられる微妙な曲。
正直、「この1曲じゃ判断できない!結局アルバムはどんな感じなの!」とモヤモヤしながら何十回もリピートしました。
微妙な曲ですが、何度も聴きすぎたせいで今でも口ずさんでしまいます。
いや、実は何度も口ずさんでしまうほどの良曲だったということでしょうか。
ゴー・レット・イット・アウトの思い出
oasisのサードアルバムは失敗に終わりました。
セールス的にも微妙、評価も低いと言ったところ。サードアルバム「ビー・ヒア・ナウ」でoasisの黄金期は終わりました。
少しブランクがあって発売さることになった4枚目のアルバム「スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアント」。
発売前の噂では、内省的なアルバムということでしたが、実際oasisのアルバムの中では最も地味で暗いトーンのアルバムとなりました。
そんな内省的なアルバムの前に、oasisの新曲をしばらく聞いていなく、禁断症状を起こしていた僕らoasisファンに届けられた先行シングルが、「ゴー・レット・イット・アウト」です。
前作から先行シングルに続いて、なんだか妙に重い。そしてメロディーラインが妙に抑えられています。
先行シングルなら、もっとキャッチーでも良いのではないかと思ったりもしたのですが、この4枚目に関しては理由がわかりました。
最もキャッチーな曲が「ゴー・レット・イット・アウト」だったのかもしれません。
アルバムの期待値をしっかり下げてくれる役割を果たしてくれた先行シングルでした。
ヒンドゥー・タイムスの思い出
前作があまりに心躍らないアルバムでしたので、世間のoasis熱は完全に冷めていました。
僕の中でも、オアシスを毎日聴くような言ってみれば遅い青春は終わりを告げていました。
そんなタイミングで届けられたoasisのニューシングル。
当時はロッキングオンを買うことをやめていたり、転職して鬱になっていたりで、まったく情報を追えていませんでした。
ですから、突然届いたニューシングルといった印象を持っています。
久々に先行シングルらしい、キャッチーでアッパーなポップチューンでした。
もしかするともしかするかもと、再びoasisの覇権を期待してしまうようなポジティブな楽曲です。
ただ、リアムの声が出てないなあというところに、バンドマジックがかかっていないことを感じたものです。
結局アルバムはポップな曲が多いものの、どうにもとっちらかった印象で、オアシス史上もっとも話題にあがらないアルバムとなりました。
ライラの思い出
5枚目のアルバム以降、もう、オアシスは中堅というかベテランの域に達していて、ある意味ローリングストーンズのような立ち位置を引き受けるのだろうと思っていました。
自分もしっかりおっさんになって、ロックからは遠ざかり、スナックでケツメイシとか歌うような人間になっていました。
「oasisも俺も歳をとったな」。
oasisのことを思い出すのは、自分の不甲斐なさを薄める時くらいです。
6枚目の先行シングル「ライラ」。
目が覚めるような、起死回生なロックチューン。
今までのoasisにはありそうでなかったオールドタイプなロックソング。
かなりキャッチーで、ケツメイシの代わりに「ライラ」を歌ったとしても、なんら問題はなさそう。
リアムの声も出ているし、何よりもバンドとしての佇まいの格好良さは震えが起きるほどでした。
oasis史上最も気分が上がって幸せになった先行シングルでした。
ショック・オブ・ザ・ライトニングの思い出
6枚目のアルバムは内容がばっちりでした。セールスはそれほどでもありませんが、一生oasisを聴くだろうなと実感ができる良作です。
続いて発売された7枚目のアルバムからの先行シングル「ショック・オブ・ザ・ライトニング」。
これも今までのoasisにはない感じでのポップチューンです。
タイトでサイケという、この後に発売されるアルバムの雰囲気をズバッと抽出しています。
この曲がサードアルバムの先行シングルだったら、オアシスの立ち位置もまた違ったものになっていたのかもしれません。
ある意味「これだよこれ」っていう先行シングル。
そして、オアシスとしては最後の「先行シングル」となりました。
一番盛り上がった先行シングルは?
どの先行シングルも思い出があります。
最も待ち遠しかったのはやはり、サードアルバムの先行で、思いっきり肩透かしをくらいました。
聴いた後の盛り上がりと期待爆発さはライラです。
楽曲としても先行シングルの中では一番好きですね。
oasisの先行シングル、本当に楽しい思い出しかありませんね。