ラグビーの何が面白いのか。基本は数遊びのゲームという遊び。
はじめに
ラグビーのワールドカップが間もなくはじまりそうです。
親がラグビーファンで、なんとなく高校はラグビー部に所属した自分。
すっかりラグビーの虜に、虜になりました。
165㎝の自分でも、ラグビーでは存分に楽しめました。
身体が小さかったら小回りの効いた動きをしたり、抜群のスピードを活かしたりすることで生き残ることができます。
無論、身体が大きいにこしたことはないんですけど、何か特徴があれば活躍できるのがラグビー。
時代を先取りしていますね。イッツ多様化。
だのに、せっかくのラグビーワールドカップが日本で開催される、だのに。
全然盛り上がってなくてビビります。
悲しくてやり切れません。
だから、ラグビーに人生を救われた(大げさ)自分が、ラグビーの何が面白いのかについて書いていきたいと思います。
ラグビー盛り上げていくど!
ラグビーは数遊びのゲーム
一言でラグビー面白さを説明すると、
「数遊びのゲーム」。
世間では肉弾戦であったり、タックルであったり、お前ら悔しくないのか!(スクールウォーズ)といったイメージですが、ラグビーの魅力は全然違うっす。
プレイヤー一人ひとりが、まるで将棋の駒のごとく動き、数を余らせていくゲームなのです。
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一体どういうことなのかを説明していきます。
余った一人にトライをとらせるために動く
ラグビーと言えばトライです。
後ろにボールをパスしながら、敵陣最深部のゴールラインを越えたところにボールを置くことで得点が入ります。
ただ、基本的に各ポジションには敵チームの同じポジションの人間がマークします。
そう簡単に抜くことはできません。
個人の技量で突破することができれば、そう簡単にはいきません。
そこで、あらゆる策と身体を使い、どうにかして一人余らせる。
その余った一人にトライを取らせる。
この一人余らせるというのが、ラグビーというゲームの魅力です。
密集の中に突進するのは一人を余らせるため
ラグビーを見ていると、たまに無謀に敵が密集しているポイントへ突進するプレイヤーを見ることがあります。
「アホや。何も見えていない猛獣と同じや」。
知らない人が見ると、そんな風に思って見てしまう無謀な突進も、突き詰めていくと数を余らせるためなのです。
二人三人いる中に一人が突っ込んでいけば、一人もしくは二人分敵の労力を割くことができます。
つまり、一人もしくは二人の味方がフリーになるというわけです。
数のギャップを作るためのバックスのサインプレー
華麗なパス回しから、逆サイドにいた選手が突っ込んでくることがあります。
バックスのサインプレーですね。
これももちろん、数を余らせるための行動です。
逆サイドにいた選手(主にウィングという一番外にいる選手)が、いきなりラインの中に入ってくると、当然一人選手が余ることになります。
バックスのサインプレーは、一撃で数を余らせることができますので、一気に試合を左右することになり得ます。
スクラムだって押し込めば数のギャップを作ることができる
ボールを前に落とすなど、軽微な反則が発生した際などに組まれるスクラム。
中腰になって、屈強な男たちが押し合う場面です。
このスクラムでも強く組めるチームは、数を余らせることができます。
スクラムは基本8人で組むものですが、スクラムが強いチームはぐいぐいとスクラムを組んだまま押し込むことができます。
押され出した敵チームは、たまらずバックスなど本来はスクラムには入らない人員が手伝いにいきたりします。
ここで一気に数のギャップができてしまいます。
敵チームのバックスが一人スクラムの手伝いにいってしまったため、バックスのラインに一人欠員が出てしまうんですよね。
この瞬間、スクラムで押すのはやめて、一気にバックスへ展開します。
スクラムが強いチームは、スクラムで数を余らせることもできてしまいます。
そのプレーで数は余るのかを見るとラグビーは楽しい
ラグビーを見るときは、常に数に注目しましょう。
突進を続けるフォワード、あえて密集地帯に飛び込むスクラムハーフ。
全ては、数を余らせるための戦略の一環なのです。
ですから、ラグビーを見る際には、今のプレーで人はあまりそうか。
そんなところに注目すると良いでしょう。
ラグビーは、屈強な男が身体をぶつけ合うだけのスポーツではないのです。
自分の身体を駒にした、将棋みたいな戦略的な側面もあるのです。