OKコンピューターがロックを終わらせた

OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (XLCDJP868)

OASISが絶頂、ブリットポップが終焉に向かいながらも、クーラ・シェイカーなんかも出てきたまだまだ盛り上がりを見せていた1997年のUKロック。

1つの傑作がそんなUKロックの盛り上がりに冷水をぶっかけました。

 

RadioheadのOKコンピューターです。

OKコンピューターが出た当初、自分はOASISに夢中だったお気楽ロック好きの大学生だったため、まったくその良さがわかりませんでした。

「なんだこの暗い音楽は」という感想です。

はい。すみません。

 

でもまともに音楽を聴いていた人たちはすぐに飛びつきました。

怪作だなこれはというところでしょう。

怪作、しばらくして自分も気がつきましたが、怪作という言葉がまさにOKコンピューターにはピッタリです。

 

OKコンピューターがあまりに素晴らしすぎて、「さあ、みんなで歌うぞ!」なんて気分を高揚させるロックはダメなもの、偽物みたいな雰囲気になってしまいました。

実際にはOASISだってそこまでノーテンキだったわけではないし、「さあ、みんなで歌うぞ!」っていうのも、やっぱり必要なムードではあります。

いつもOKコンピューターみたいな気持ちではないわけです。大衆は。

でもOKコンピューターは、許してくれませんでした。

 

OKコンピューターが出て少ししてから発売されたOASISサード・アルバムは盛大にこけました。

OKコンピューターを聴き込んでいる最中のロックファンには軽いものに聴こえてしまったのではないでしょうか。

ただ、今聴くとOASISサードは結構最高で、それまでのPOPさに程よい重さが加えられた今でも通じるロックアルバムです。

でも、タイミングが悪かったのでしょう。

 

OKコンピューターが出てからしばらく、ロック、特にUKロックを聴く機会がぐっと減りました。

あれほどの重さを持ったロックアルバムがそうそうあるわけがないからです。

そして僕らは、ハウスだったりテクノだったり時にはJ-popを聴くようになりました。

 

OKコンピューターが僕らとロックとの幸せな時代を終わらせてしまいました。

良いアルバムであるのは間違いありません。

でも、ちょっとした憎悪を持ってしまいます。

それが僕にとってのOKコンピューターです。