星野源!アルバム「ポップウィルス」の感想。2019年を代表する傑作だった!
NHKでは謎の特番が組まれる星野源。
SONGS枠ならまだしも、単独で特番が組まれるのは珍しいのではないでしょうか。
特番ではポップウィルスリリースツアーの映像がはじめてみられるほか、インタビューも放送されます。
放送時間は全部で45分ですが、インタビューは2時間以上収録したそうで、厳選されたエピソードが聞けることでしょう。
さて、遅ればせながら星野源のポップウィルスを聴きましたという話です。
評判に違わぬ快作でございますわね。これは。というわけで早速感想を書いてみたいと思います。
「ポップウィルス」の感想。星野源のアルバムは2019年を代表する傑作だった!
星野源「ポップウィルス」はポジティブでサザエさん的アルバム
「うわ。毒ッけがない素直なアルバムだな」
これが星野源のポップウィルスを聴いた最初の感想です。
真っ先に思い出したのが、サザエさんやドラえもんといった国民的なアニメです。
サザエさんのドラえもんも、多少は皮肉があったりはしますが、基本はネガティブな要素はなし。
だから、子供にも安心して見せることができるし、家族で食卓を囲みながらでもつけておくことができます。
星野源のポップウィルスも同様に、ネガティブな雰囲気が感じられない気持ちの良いアルバムです。
星野源「ポップウィルス」は4週連続チャートで1位
星野源の「ポップウィルス」は2018年の12月19日に発売されています。
そこから、4週連続でチャート1位に居座ったという、近年のように人々の興味がうつろいやすくて、国民的ヒットアルバムが産まれにくい状況では珍しい現象を巻き起こしました。
チャートの1位っていうのがもう、機能していない言葉っちゃ言葉ですが。
2018年12月と言えば、翌年に控えた新元号にむけて、「平成最後の〇〇」なんて言い方が流行った時期。「平成最後の紅白」とかね。
そんな文脈で表現すると、星野源のポップウィルスは「平成最後の国民的アルバム」と言っても良いのではないでしょうか。
ドラマに使われて大ヒットした「恋」、「アイデア」の他CM含めタイアップ曲が、14曲中5曲。
どうりでどっかで聴いたこと感が強いなと。
星野源「ポップウィルス」は捨て曲なしの名盤
さて、星野源のポップウィルスを入手して2日が経過して、このブログ記事を書いています。
ここまでに4回フルで聴きました。
サラリーマンやって、小さい子供がいて、犬までがいる自分にとっては非常に珍しい。
自由になる時間がないのに、4回もアルバムを通しで聴いているんです。
この、遠しで聴けるっていうのが星野源のポップウィルスの恐ろしいところであります。
どんなに名盤であっても、捨て曲は何曲かあって、ついつい飛ばしてしまうんですよね。
あのポップロックの名盤と言われたoasisのセカンドアルバムでさえ、1曲ですが飛ばされまくる曲があったのです。
星野源の「ポップウィルス」には、捨て曲はないと言っても良いレベルでしょう。
あっても数曲でしょう。つまり、最高のポップアルバムです。
星野源「ポップウィルス」はいつでも誰とでも聞ける
星野源の「ポップウィルス」にはネガティブなムードがなく、捨て曲もない最高のポップアルバムであることは、上述のとおりです。
つまり、どんなシーンでも聴くことができるアルバムということです。
ドライブに行くときにポップウィルスを持って行こう
犬の散歩をしながらポップウィルスを聴いていて、真っ先に思いうかんだのが、「ドライブで聴いたら最高だろうなあ」という感想。
妻とまだ歩けない娘、そして愛犬。家族みんなでどこかに行く車中、洗車したばかりの車で聴きたいなあと。
また、今はもう叶わぬシーンとなりますが、好きなあの娘との初ドライブで聴くのも良いよなと。
帰り道、ポジティブなムードに包まれながらもムードのあるNothingなんかでもグッと距離を詰められそう。
都合よくアルバムの後半に入っているんですよ、Nothing。
話はちょっと飛びますが、Nothingはポップウィルスの中でも図抜けて名曲です。
星野源のバラードといえば「くだらないの中に」が僕の中で定番でした。
Nothingはその定番を奪い去る可能性さえある名曲です。
家族団らんの日曜日の朝はポップウィルスを聴こう
家族団らんで聴けるのもポップウィルスの強み。
日曜日の朝、自分の好みでヒップホップなんかを聴いていたら、えらく過激なライムが食卓に突き刺さることがあります。
ポップウィルスはそんな心配は不要。
皆が笑顔になるイメージしかありません。
憂鬱な月曜日の朝はポップウィルスを聴こう
ポジティブなムードが溢れているポップウィルスは、憂うつな気分もやんわりと取り除いてくれそうです。
ポップウィルスのちょっと複雑で跳ねたリズムに合わせて歩けば、いつもより少し顔を上げることができそうです。
わたしたちの生活に感染するポップウィルス
ポップウィルスというタイトル。
まさにウィルスのように私たちの生活に侵入してきた怪作を見事に言い表したタイトルです。
平成の一つの時代が終わるタイミングで、数十年に1枚と言える傑作と出会うことができて、忘れられない冬から春になりそうです。