とっちらかった気持ちにフューチャー
フューチャーというラップアーティスト。
2017年のベストアルバム的なものにやたらと顔を覗かせていたことや、音楽の目利きとして自分が信頼している宇野惟政さんが推していたような気がして、年末から聴くようになりました。
ところが初めはさっぱり良さがわからず。
結局ケンドリックラマーばかり聴いて放置をしていたわけです。
で、2018年の春。
なぜか無性に聴きたくなり、ハマりまくりです。
なんだか、素人がとりあえずラップやってみましたを高次元でやっているというか。
原始的なリズムやビートというか。
かなりとっちらかっているというか。
中毒性が尋常じゃない気がします。
これは名曲!みたいなのはなくて、雑なBGMとして通勤や散歩に最適です。
正直よくわかりません!
キャバ嬢とRADWIMPSをカラオケでリピートし続けた思い出
RADWIMPSが今よりは全くの知名度がないころ、そう、たしかあれは震災直後の2011年だったと思います。
懇意にしていたキャバ嬢とカラオケへ行く機会がありました。
酔いに任せて適当に歌い続けていた二人、何故か最後はひたすらRADWIMPSのふたりごとをリピートし続けるという酔狂なことをはじめました。
どのくらいの時間、ふたりごとを歌い続けていたのかは定かではありません。
でも、朝方まで間違いなく1時間は。
少しアニメオタクで危うい雰囲気を出している、若い女の子でしたが、とても良い子でした。
RADWIMPSのロマンチックなところが好きだと言っていたような。
そのふたりごとエンドレス祭りから1ヶ月くらいして、彼女は自ら命を絶ってしまいました。
ふたりごとの歌詞にあるように、彼女が誰かと老夫婦になって手を繋ぎながら寝るような人生は続いていませんでした。
ふたりごとの世界のように、彼女はそろそろ生まれ変わって、愛する人と再び巡り会うことはできたのでしょうか。
RADWIMPSの歌を耳にすると、必ず彼女のことを思い出してしまいます。
若くて、愛嬌があって、不器用な女性でした。
RADWIMPSの曲は、彼女のような不器用な人、自分も含めてですが、上手く世の中と折り合えない人に夢を見させてくれるのかもしれません。
時にそれは残酷ですね。
OKコンピューターがロックを終わらせた
OASISが絶頂、ブリットポップが終焉に向かいながらも、クーラ・シェイカーなんかも出てきたまだまだ盛り上がりを見せていた1997年のUKロック。
1つの傑作がそんなUKロックの盛り上がりに冷水をぶっかけました。
RadioheadのOKコンピューターです。
OKコンピューターが出た当初、自分はOASISに夢中だったお気楽ロック好きの大学生だったため、まったくその良さがわかりませんでした。
「なんだこの暗い音楽は」という感想です。
はい。すみません。
でもまともに音楽を聴いていた人たちはすぐに飛びつきました。
怪作だなこれはというところでしょう。
怪作、しばらくして自分も気がつきましたが、怪作という言葉がまさにOKコンピューターにはピッタリです。
OKコンピューターがあまりに素晴らしすぎて、「さあ、みんなで歌うぞ!」なんて気分を高揚させるロックはダメなもの、偽物みたいな雰囲気になってしまいました。
実際にはOASISだってそこまでノーテンキだったわけではないし、「さあ、みんなで歌うぞ!」っていうのも、やっぱり必要なムードではあります。
いつもOKコンピューターみたいな気持ちではないわけです。大衆は。
でもOKコンピューターは、許してくれませんでした。
OKコンピューターが出て少ししてから発売されたOASISのサード・アルバムは盛大にこけました。
OKコンピューターを聴き込んでいる最中のロックファンには軽いものに聴こえてしまったのではないでしょうか。
ただ、今聴くとOASISのサードは結構最高で、それまでのPOPさに程よい重さが加えられた今でも通じるロックアルバムです。
でも、タイミングが悪かったのでしょう。
OKコンピューターが出てからしばらく、ロック、特にUKロックを聴く機会がぐっと減りました。
あれほどの重さを持ったロックアルバムがそうそうあるわけがないからです。
そして僕らは、ハウスだったりテクノだったり時にはJ-popを聴くようになりました。
OKコンピューターが僕らとロックとの幸せな時代を終わらせてしまいました。
良いアルバムであるのは間違いありません。
でも、ちょっとした憎悪を持ってしまいます。
それが僕にとってのOKコンピューターです。
20年後も聴かれる名作OASISのビー・ヒア・ナウ(BE HERE NOW)
今朝は愛犬を散歩しながら何を聴こうかと激しく思案した朝でした。
小沢健二はちょっと聞き飽きたし、ケンドリック・ラマーだったりミーゴスだったりもリピートしすぎてさすがに。
石野卓球でも良いけれど、人の声が聞きたい。そんな朝でもありました。
思案した結果はやっぱりOASIS。
ガツンと行きたかったから、OASISの終わりのはじまりと言われているサード・アルバムのビー・ヒア・ナウを、マイビックマウスからはじめます。
OASISのサード・アルバムは早すぎた
ビー・ヒア・ナウを聴くたび思うのは、全然終わりのはじまりじゃないじゃんということ。
過剰なギターノイズが演出されるアレンジ、当時はちょっと受け止めることができなかったのですが、刺激の強い今はちょうどフィットします。
ケンドリック・ラマーなんかのラップ勢と並べてきいても、そのメロディー、強引なアレンジで遜色ないと感じます。
ラジオでケンドリック・ラマーのDNAからOASISのマイビックマウスが繋がれると、結構熱い思いがあふれると思います。
なんとなく暗い、インターネット前夜の90年代の中盤にはあっていなかったんだなあと。
ロックを終わらせた奴ら
その暗いムードとうまく寄り添ったのがRadioheadで、OKコンピューターはビー・ヒア・ナウを思いっきり封じてしまったのではないでしょうか。
ひどく残念。
長い目でみると、この2枚のアルバムが同じ年に出て、陰が陽を駆逐したのは大きかったなあと。
とにかく、OASISのサード・アルバムは今聴いても通用する名作だと感じた朝でした。
石野卓球のおかげで夫婦仲が改善した。
先月の話だったと思います。
テレビのクイズ番組を見ていたら、そう、東大生と芸能人が勝負するみたいなよからあるやつですが、曲当てクイズをやっていまして。
まずはドラムだけ流れて、次にベースもたして、次にキーボードをたしてみたいな。
正解はラブマシーンで、自分は速攻で正解したんですが、一緒に見ていた家族はさっぱり。
ブラウン管の向こう側の解答者も二人くらいしか正解していないということがありました。
どうしてわかるの!妻の驚嘆の声が気持ち良いのなんの。
さて、今日はなんとなく石野卓球を聴きながら通勤をしました。
通勤しながらのハウスやらテクノは良いですね。
歌詞がない分、考えごとをする事ができるし、その割には気分も高揚してくるという。
で、聴きながらふと思いました。
こないだのクイズで正解できたのは、石野卓球のおかげだなと。
ライジングサンの初開催、そのトップバッターで電気グルーヴを目撃してから、テクノとかハウスとか言ってみればノンボーカルの音楽を聴くようになったんだよなあと。
音楽のリズムなんかに耳を傾けることが多くなったのも、その頃からだなと。
石野卓球のおかげで妻を驚かせることができました。
今日の通勤で聴いたアルバムは2016年のもので、キラキラした美しい音楽でした。
ケンドリックラマーとボブディラン
昨年、2017年から2018年の4月になろうとしている今の今まで一番聴いたアルバムは間違いなくケンドリックラマーのDAMNだ。
風呂の中、犬の散歩中と聴くものがなくなったらとりあえずケンドリックラマーのDAMNを聴いていて、通勤の8割はDAMNを聴きながら己を奮い立たせていたわけで。
会社が近づいて来たら、とりあえず二曲目のDNAを聴いてコンチチクショウ気分を演出していた。
アガアガアガディッエヌッエー。
ここ数年で一番自分の気持ちにこびりついていたのが、ケンドリックラマーというわけです。
そんなケンドリックラマーがフジロックにくる、しかもヘッドライナー、しかもヘッドライナー仲間にはボブディランもいると。
生誕半年の赤子が我が家にはいるので、参戦するのは難しいけれど、そんなニュースを聞いただけで興奮するというもの。
さて、多分運営も狙った感があるケンドリックラマーとボブディラン。
新旧詩人が参戦するという触れ込み。
この二人、それほど似てるかなあと、昨日入浴中にボブディランを聴いてみた。
んー。どうだろ。
もちろん音楽性は似ていない。
ただ言葉が吐き出される感じと、ジャンルはロックではないのにロック的な佇まいを感じるあたりは似ているのだろうか。
個人的は圧倒的に硬いケンドリックラマーが好み。
リアルタイムで聴いているという影響があるのでしょうか。
ボブディランはやっぱりどうしても古く感じてしまいます。
どちらにしても、今年のフジロック、いける人は絶対に行った方が良いです。
あいみょんって何者?のアルバム青春のエキサイトメントが今さらだけど良い。
最近はあいみょんのアルバムをよく聴いています。
昨年出たアルバムが結構最高。
冒頭の3曲を聴いてだいたい満足しちゃうくらいに最高。
ところで今更聞けないけど、あいみょんって誰?何者?
あいみょんとは?
1995年生まれ、兵庫出身のシンガーソングライター。
メジャーデビューは2016年。
デビューアルバムは盛りがついたように今自分が聴いている青春のエキサイトメント。
だいたいそんなところで、ウィキペディアは便利ですという話。
あいみょんの「君はロックを聴かない」がやばい。
昨年はラジオでそこそこ耳にしていた君はロックを聴かないが特に悶絶します。
高校の自分、大学生の自分、キャバ嬢と遊んでる頃の自分、そんな自分が書いたみたいな歌詞。
たくさんのオッサンがこの歌を聴いて悶絶したことでしょう。
あいみょんの青春のエキサイトメントの成功
青春のエキサイトメントは、冒頭の一曲目でその成功が約束されたアルバムです。
イギリスの伝説的なロックバンドであるストーンローゼス。彼らのデビューアルバム暴動に鳴らされた「憧れられたい」を明らかに意識した、そのタイトル。
タイトルに負けないその佇まい。
特にドラムがズンドコズンドコやってくるあたりは興奮で押し黙ってしまいます。
その興奮の冒頭から、君はロックを聴かないまでの3曲は2017年のハイライト的な瞬間です。
3曲良い歌があればアルバムなんて勝ちです。
あいみょんにはロックを聴かない人も惹かれる
あいみょんがちよっと凄いなって思うのが、我が家の奥さんも気に入ってるという点です。
彼女はロックを全く聴きません。
浜崎あゆみ大好きくらいのクラスタです。
そんな彼女があいみょんの歌を、この歌って良いよねと呟いた時の感動たるや。
筆舌に…。
ロックファン以外に既に届いているというのは、ロックファンとしては嬉しいというか。
まさに君はロックを聴かないの世界です。
まさに君はロックを聴かないの世界です。
まさに君はロックを聴かないの世界です。
まさに君はロックを聴かないの世界です。
あいみょんには夏フェスを席巻してほしい
当然今年の夏フェスには登場するのでしょう。
何万人かで君はロックを聴かないを熱唱する光景。
想像するだけで涙が出てきます。
それでは、滲んだ目で、営業へ行ってまいります。
青春のエキサイトメントに続くニューアルバム
さて、2019年2月、絶賛したアルバムに続く新作がでました。
「瞬間的シックスセンス」果たして、あいみょんは成し遂げることができたのでしょうか。
あいみょんとはなんだったのか。瞬間的シックスセンスを聴いてわかったこと。という記事を書きましたので、是非ご覧ください。
やっぱりオアシスってノエルなんだねがよくわかった。
ノエル・ギャラガーの新作からの先行シングルがすこぶる良い。
どれくらい良いかというと、オアシス後期の先行シングルを聴いた時よりもちょっと興奮するレベルには良い。
サムマイトセイやロール・ウィズ・イットを聴いた時ほどじゃないけれど、というレベル。
リアム・ギャラガー初のソロアルバムが配信されたのが数日前。
格の違いを見せつけるかのような数日後のノエルの1曲。
リアムのアルバムがあまりに微妙だったとは言え、やっぱりノエル・ギャラガーここにありという感じだ。
跳ねるようなポップな曲調に、少しこんもりしたビートとホーン。
ロックバンドの曲じゃないけれど、バート・バカラックに影響を受けているノエルらしい曲。
風呂で2回。
風呂から上がって、寝ている妻に怒られないようにエアポッドを装着して3回。
5回聴いているけれどまだワクワクする、そう、とてもポップな曲をノエルは持ってきた。
3連休の終わりに非常に助かるよ。