45歳で転職のリアル。リアム・ギャラガーのソロデビューアルバムに寄せて
サラリーマン生活ももう少しで20年となる。
現在私は42歳だ。
これほど長い期間サラリーマンを続けるとはまったく考えてもいなかった。
「早く辞めて南の島で家族や犬たちとのんびり過ごそう。」
家族も犬も側にいなかった20代の頃からずっと思い続けている。
その思いは半ばストーカーの如く。
お陰様で一人の人間と二匹の犬が仲間になった。
人間はもう少しで後一人増える。立派なパーティーの出来上がり。
後は出ていくだけ。サラリーマンという穴ぐらから。
さてリアム・ギャラガーのソロデビューアルバムが配信されていたのを昨日知った。
あたかも偶然知ったような書き方をしていたが、9月の終わりくらいから「いつ配信されるんだろう」と毎日チェックしていた。
先行シングルを聴いた時は軽く失望して、そんなブログも書いたけれど、やっぱりリアムは自分のヒーローであった時期が長く、やっぱり期待せずにはいられない。
自分の中でのヒーロー在籍期間でいうと長渕剛を僅差で押さえて1位なのだから。
2回聴いた。
期待と不安が綺麗に半分この気持で。
1回目は風呂で。
2回目は今、朝の5時に。
リアム・ギャラガーは45歳でソロデビューアルバムを出したことになるわけだ。
アルバムを聴いて、すぐに「リアムの声だなあ」っていうのがわかる。
紛れもなくリアムのアルバムである。
が、オアシスのどのアルバムにも当然及ばない。
多分ビーディー・アイのアルバムにも及ばない。
45歳で新しいことを一人でやることの難しさを痛感するアルバムだった。
ガチャガチャとっちらかっていて、やりたいことなんかはわかるけど、全く形になっていないと感じた。
気持ちだけが焦る。45歳なんだから。もう最後のチャレンジなんだから。
今までの集大成を見せてやろう。
思いがカラカラカラから回りしている。
今までの蓄積がさほどない45歳。
一発逆転は難しいんだ。
そう切実に感じてしまうアルバムだった。