ミッシェルガンエレファントのMステ伝説の夜こそがロックの醍醐味

 

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ミッシェルガンエレファントのMステ(ミュージックステーション)伝説の夜を知っていますか?

あの夜、ロックが約半世紀に渡って築いてきた全てがそこにあったと僕は思っています。

 

ミッシェルガンエレファントのMステ伝説の夜こそがロックの醍醐味

 

ミッシェルのMステ伝説の夜とは

ミュージックステーションへ出演予定だったお騒がせロシアのユニット「タトゥー」がまさかのドタキャン。

番組側が演奏順を変更して、ギリギリまで待つも、結局出てこないということに。

余った時間をどうするのか?

そんな時に救世主として急遽1曲演奏することになったのが、この時が番組初出演のミッシェルガンエレファントでした。

 

その演奏っぷりとスタジオの盛り上がりの凄さが、あまりに印象的で、この夜がMステ伝説の夜と語られることになるのです。

 

常軌を逸した鬼気迫る演奏

実際、この時の演奏はすごかった。演奏したのは彼らの代表曲「世界の終わり」や、知名度の高い「ゲットアップルーシー」などではなく、当時の新曲である「ミッドナイトクラクションベイビー」

 

ヂュールルヂュルルヂュッヂュという印象的なギターリフから始まるノリの良い曲ではありますが、「全国ネットで突然知らない曲で行く?」と思ったのが正直なところでした。

 

しかしながら、僕の思いは嬉しい感じで裏切られることになります。

印象的なギターリフ、タンバリンを叩きながら言葉を叩きつけるボーカル、雷神風神のようにその横でクールに演奏をするギターとベース。

小躍りするかのように余裕の顔でリズムを刻むドラム。

 

ぶっちゃけどんな曲をやっていても、あの時のミッシェルであれば、負けることはなかったでしょう。

その熱量と切れ味は、熱くてクールであるというミッシェルガンエレファントそのものでした。

 

まさに圧巻の演奏

 

たわわな胸も揺れる盛り上がり

スタジオも大盛り上がりです。

タモさんも身体を揺らしながら嬉しそうにしています。

みんな手を叩いてノッています。

 

そして何よりソエル。当時売り出し中だったキュートなシンガー。

後にきわどいCDジャケットで話題になったりするわけですが、彼女の上気した顔と揺れる胸。

それがこの時のミッシェルの神演奏の盛り上がりを最大限に表しているように感じました。

 

真のライブバンドだからこそできた対応

なぜこの時ミッシェルガンエレファントに打席が回ってきたのか。

それは彼らがライブバンドだったからでしょう。

普通の出演者は、バックミュージシャンを使っていたり、バックトラックはすでに録音されているものを使ったりすることが多いのでしょう。

突然、本来歌うべき歌とは別のもう1曲を歌うことは難しいのはないでしょうか。

 

指定された時間で、別の曲をサクッと演奏することができるのは、普段からライブバンドとして即興性のある演奏をしていたミッシェルくらいしかいなかったのです。

 

逆に言うと、もしミッシェルがいなかったとしたら、この日のラスト5分程度はトークで終わるという、別の意味でMステ伝説の夜となっていたのかもしれません。

 

ロックファンであることを誇りに感じた夜

僕はミッシェルガンエレファントのファンというわけではありません。

たまに聴く程度で、フェスでは盛り上がるといった感じです。

 

でも、このMステ伝説の夜。

テレビの前で、誇らしい気分になりました。

これがロックなんだ。この熱量とパンチとヒーロー感こそがロックなんだと。

強くこぶしを握り締めました。

 

あの時自分はちょうど30歳くらい。

Mステ伝説の夜、ミッシェルの演奏がロックの凄みを感じた最後の日でした。

 

 

 

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